セサミンとグルコサミン

セサミンはゴマに含まれている成分として有名で、老化を防ぐ働き「抗酸化作用」や、肝臓のアルコール・脂質の分解促進、全身の新陳代謝の増進、がんの予防など様々な効能を持つ万能栄養素です。

一方、サプリメントで有名なグルコサミンはカニやエビに多く含まれている成分で、人体では関節などの軟骨組織の成分であるヒアルロン酸の材料となる物質です。

一見共通の効用が無さそうなセサミンとグルコサミンですが、実はこの2つがミックスされたサプリメントが各社から販売されていて、結構人気を博していたりもするのです。そんなセサミンとグルコサミンの特徴や共通点を見ていきましょう。

グルコサミンと軟骨

A.グルコサミン

グルコサミンはブドウ糖として知られるグルコースが一部変化した構造の物質です。関節や皮膚、脳、眼の硝子体などに存在する軟骨組織を構成するヒアルロン酸は、このグルコサミンが大量に連結することによって作られています。

B.軟骨
軟骨組織は関節を動かす際にクッションの役割を果たす部位で、文字通り軟らかく弾力のあるゴムのような物質です。若いうちはこの軟骨のおかげで関節をスムーズに動かすことが出来るのですが、軟骨は加齢や激しい運動によって少しずつ磨り減ってしまいます。その結果、中高年では関節を動かす度に骨同士が擦れ合ってしまい、違和感や痛みを感じるようになってしまいます。

この関節のダメージをそのまま放置した場合、変形性関節症と呼ばれる重篤な関節痛になってしまうこともあります。

グルコサミンの効用

グルコサミンはヒアルロン酸の材料ですから、グルコサミンを摂取することで肌の潤いを取り戻し、関節痛や関節周りの違和感の改善を期待することが出来ます。また、関節周りの軟骨だけでなく、筋肉にも作用して筋肉痛などにも効くとされています。

グルコサミンとセサミンの共通点・相違点

上で見てきたようにグルコサミンの効用は、関節などの軟骨のダメージを回復することによる関節痛や関節周りの違和感の改善、筋肉痛の改善、肌の潤いを取り戻す、などといったものでセサミンの効用である抗酸化作用、肝臓の代謝機能促進、ガン予防などとの共通点は無さそうに思えます。

しかし、セサミンとグルコサミンの共通点は、効能ではなくその安全性にあります。
セサミンは摂取しすぎても副作用が生じない、医薬品と併用しても副作用が生じない、という非常に安全な栄養素です。
グルコサミンも同様に重大な副作用を生じないだけでなく、インドメタシンなど関節症治療に用いる他の薬品よりも1000~4000倍も安全であるという調査結果が出ている栄養素です。安全性が保証されている栄養素同士をミックスしてサプリメントにすることで多くの効用をバランス良く取り入れることが出来るのですね。

グルコサミンとセサミンを摂るメリット

先ほど見たように、セサミンとグルコサミンの効用はそれぞれ全然違っていて、被ってはいません。その上、セサミンもグルコサミンも共に安全性の高い栄養素ですから一緒にミックスしたサプリメントをつくることが可能です。セサミンとグルコサミンのサプリメントは両栄養素の効用が被っていない分、効率良く全身のバランスを整えるサプリメントと言えるでしょう。
セサミンの持つ抗酸化作用でシミなど肌のトラブルを改善し、アルコールや脂肪で弱った肝臓も回復、ガン予防もしてくれるのに加えて、グルコサミンで関節を始めとする全身の軟骨組織のトラブルを解消できるのですからかなり便利なサプリメントです。 関節痛や肝臓のトラブルが顕著になるのは中年以降ですから、中高年にオススメのサプリメントと言えます。

まとめ

グルコサミンには磨り減った関節の軟骨を回復させて関節痛を改善する働きなどがあります。セサミン同様、副作用のリスクが低い安全な栄養素ですから安心してサプリメントで摂取することが出来ます。セサミンとグルコサミンの組み合わせのサプリメントは、お互いの効用が被って無い分、全身をバランス良くサポートするサプリメントであり、特に関節痛や肝臓に悩む中高年にオススメのものです。

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