セサミンは継続することもポイント

セサミンは抗酸化作用や肝臓の代謝機能促進、全身の新陳代謝の向上、がん予防など多くの効能を持つ優れた栄養素です。しかし、いくら優れた栄養素だからといっても時々、気が向いたら摂るというような感じではセサミンの持つ数多くの効能を十分に受け取ることは出来ません。セサミンを継続して摂る方が良いのは何故なのか見ていきましょう。

取り込まれたセサミンはどうなる?

摂取したセサミンは肝臓の門脈で吸収された後、肝臓を中心に働きながらも血液を通して身体中を巡っていきます。セサミンは強力な抗酸化作用を持つ物質ですから、身体中を巡りながら、各部位の活性酸素や過酸化脂質といった、人体に有害な物質と反応して打ち消し合ってくれます。しかし、活性酸素はただ普通に生活している上でもどんどん発生する有害物質です。よって、セサミンを摂取することで身体の中の有害な物質は少なくなっていきますが、セサミンの摂取を辞めてしまうと身体はすぐに元の状態に戻ってしまいます。このような理由から、セサミンを摂り続けなければならないのです。

セサミンを継続して摂らないと期待出来ない効果

先ほど述べたように、セサミンはセサミン自身が有害物質と相殺して、体を良くしてくれるものですから、セサミンを継続して摂らないとなかなか現れない効果もあります。セサミンの継続的な摂取が必要とされる効果は、以下のようなものです。

(1)脂肪肝の改善
肝臓の脂質代謝が落ちることによって、肝臓に脂肪が溜まってしまい、肝臓の機能自体が衰えてしまうのが脂肪肝です。セサミンの持つ抗酸化作用によって、脂質代謝が促進され、脂肪肝を改善することが出来ます。

(2)血中のコレステロール値を低下させる
活性酸素の影響で肝臓の機能が下がると、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)ばかりが作られてしまい、動脈硬化や肥満、生活習慣病の原因となってしまいます。セサミンを継続して摂ることで肝臓の機能が正常になり、血中のコレステロール値も低下していきます。

(3)女性ホルモンのサポート
女性ホルモン・エストロゲンには、排卵・性成熟といった生殖に関わる機能以外にも、自律神経を整えたり、全身の血行を良くしたりする働きがあります。40代以降、女性ホルモンは減少してしまい、これが更年期障害の原因となりますが、セサミンには女性ホルモンと似た働きをする効果があります。セサミンを継続して摂ることで、更年期障害などを抑えることが出来ます。

(4)ガン予防
活性酸素や過酸化脂質といった有害な物質が周囲の細胞を傷つけ、ガン細胞を作り出してしまうのがガンの原因です。セサミンの持つ抗酸化作用でこれら有害物質を除去することが出来ますが、有害物質は常に発生し続けるので、継続的な摂取が必要です。

(5)うつ病予防
自律神経の乱れから来るうつ病にもセサミンは有効です。セサミンは、ストレスを感じた時に発生する活性酸素を除去することで、うつ病の元となる自律神経の乱れを防いでくれます。

(6)シミ予防・改善
紫外線を浴びた時に発生する活性酸素はシミの原因となりますが、セサミンがこれを除去してくれるため、シミを予防することが出来ます。また、セサミンには代謝を良くする働きもあるため継続して摂ることでシミの除去にも効果があります。

以上のような様々な効能を持つとはいえセサミンは栄養素であって、医薬品ではありません。「飲むことですぐに◯◯が治る」という即効性のあるものではなく、「日頃から◯◯になりにくい身体にする」「◯◯が悪化しないように身体を整える」といった日常的なメンテナンスをしてくれるものと認識する必要があります。

セサミンを継続して摂る方法

セサミンを摂る方法には、ゴマをそのまま食べる、ゴマ油から摂る、サプリメントで摂る、といった方法がありますが、この中でも毎日継続しやすいのは、何と言ってもサプリメントから摂る方法です。毎日の食間や就寝前に摂る習慣をつけるようにしましょう。

ゴマやゴマ油で摂る場合には高脂質・高カロリーに気をつける必要があります。「すりごまにして毎日の食卓に置く」「油料理にはゴマ油を使う」など心がけて、毎日少しずつでも確実に摂るようにしましょう。

まとめ

ゴマの有効成分セサミンには多くの効能がありますが、継続して摂取しなければ効果を発揮しないものが多いです。飲んですぐに効果を発揮する医薬品と、毎日摂取することで体をきちんとした状態にする栄養素とは別のものだと認識しましょう。
セサミンを毎日摂取することで期待出来る効果として、脂肪肝の改善、血中のコレステロール値の低下、ガン予防、うつ病予防などがあります。
セサミンを料理やサプリメント、いずれの方法で摂取するにせよ、毎日少しずつ継続して摂る習慣をつくることが重要です。

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