セサミンはいつ摂るのが良い?
抗酸化作用や代謝促進、高血圧予防など様々な効能で知られるセサミンですが、摂取する時間によって効果に差が出たりするのでしょうか?
セサミンを摂る方法は、「ゴマを食べる」「ゴマ油などのゴマ加工製品を食べる」「セサミン配合のサプリメントで摂る」といった3種類の方法があります。
ゴマを食べる場合の最適なタイミング
まず「ゴマを食べる」という方法の場合は、なるべく食事の始めに食べるのが良いです。なぜなら食事の始めには胃腸が空の状態で、他の内容物が無いため、消化・吸収が最も効率良く行われるからです。この際、ゴマ表面の硬い殻は消化の邪魔になりますので、すりつぶした「すりごま」の形で摂るのが最も消化・吸収の効率が良いです。
ゴマは多くの料理で引き立て役、薬味として用いられますから、ゴマ和え、ゴマだれといった料理はなるべく早めに食べるように心がけましょう。
ゴマ油などのゴマ加工製品を食べる場合の最適なタイミング
次にゴマ油などのゴマ加工製品を食べる場合です。
ゴマ油などは、ゴマの殻のみならず組織が壊されているので、ゴマをそのまま食べるときよりも、セサミンなどの栄養素を効率良く吸収することが出来ます。そのためゴマをそのまま食べる場合に比べるとそこまで食べる順番を気にする必要はないでしょう。
むしろ、毎日の食事の中にバランス良く少しずつ取り入れることを心がけましょう。
ゴマ油はセサミンやその仲間である抗酸化物質「ゴマリグナン類」が豊富に含まれているため、ヘルシーな油として知られていますが、高脂質・高カロリーであることに変わりはありません。油を用いる料理はゴマ油で作るなどしてセサミンの摂取を心がけながらも、脂質・カロリーの割合には気をつけましょう。
セサミン配合のサプリメントを摂る場合の最適なタイミング
最後にセサミン配合のサプリメントを摂る方法ですが、こちらは1日のどこでも服用することが出来る上に、含有量や吸収性の点で段違いに優れています。1日のうちのいつ飲んでも効果を得ることが出来ますが、強いて挙げるならば「食間・食前の空腹時」「就寝前」に飲むのが効果的でしょう。
「食間・食前」というのは先述のゴマからセサミンを摂る場合と同じく、消化が最も効率の良いタイミングだからです。また、「就寝前」というのは胃腸が空き始める上に睡眠中は身体の各器官を構成する細胞のダメージを修復する、メンテナンスの時間だからです。この時間帯にセサミンを摂ることで肝臓のコレステロールや中性脂肪の分解が効率良く行われ、朝起きる頃には肝臓は準備万端の状態になります。
サプリメントの強みは含有量の高さ、吸収性の高さですから規定量をきちんと守るようにしましょう。規定量以上に飲み過ぎて副作用や重篤な事態となったという報告はありませんが、一度に大量に飲むことで消化不良を起こしてしまい、かえって吸収の効率が下がってしまう恐れがあります。
まとめ
ゴマ由来の栄養素セサミンを摂取する方法は「ゴマを食べる」「ゴマ油などのゴマ加工製品を食べる」「セサミン配合のサプリメントで摂る」といった3種類があります。
ゴマを食べる場合には、食事の始めに食べるのが最適なタイミングです。 ゴマ油は、セサミンをゴマそのままで食べるよりも吸収しやすいので、食べる順番はあまり関係ありません。むしろ油料理を作る時には積極的にゴマ油を使うようにしましょう。サプリメントで摂取する場合は、食間か就寝前が最適なタイミングです。
ゴマやゴマ油で摂る際には脂質とカロリーに気をつける必要があります。また、ゴマやサプリメントで摂取する際には、摂取量の目安を守らないと、消化不良でかえって吸収率が下がることになります。